ウェブデザインにはさまざまなものがあげられますが、その一つにグラフィックデザインが挙げられます。見た目におけるデザインは様々な要素をどのように組み合わせるのかが重要ですが、この組み合わせにより見た人への印象は大きく異なります。グラフィックデザインを考えるグラフィックデザイナーは、内容やコンセプトと与えた印象をすり合わせて、自分が持っているデザイン要素を組み合わせることを考えていきます。デザインを考える際には、いくつかの要素を組み合わせてアイデアを考えていくことになるでしょう。その要素としては書体やレイアウト、色や写真、装飾の5つが挙げられます。これらの五つの要素は見た目と印象に対し、大きな効果や影響を及ぼすことになります。
まず書体に関して言えることは、デザインの印象を左右する大きな要素の一つと言えます。極細の書体にすることによってすっきりとしてモダンな印象を与えることができ、丸ゴシックにすることで親しみやすさを与えることになります。明朝体であれば大人っぽいエレガントな雰囲気などというように、細かな書体の違いで微妙にニュアンスが異なるため、書体選びは慎重に行う必要があります。実際に制作する際に与えたい影響が決まっているのであれば、それに近い書体を試してみるのがよいといえます。
次にレイアウト、すなわち余白の取り方も影響は大きく異なります。余白を目いっぱい使うようなレイアウトをした場合には力強い印象を与えることができ、縦書きにすればリズム感も出て洗練された印象を演出することにもなります。全体に対してどれくらいの余白があるのか、またそれをどう取っていくのかはデザイナーのセンスにかかってくることでしょう。基本的なパターンの変化であっても、見る人には与える印象が異なるのです。
そして色と印象の関係は非常に強いと言えるでしょう。特に強い色を背景に用いた場合には、心理的な特性を大きく受けることになります。大きな影響を与えることから、色彩検定などで勉強してみるのも一つの手段です。
そして写真はひと目で視界に入ってくる情報なので、かなり重要なウエイトを占めることになるでしょう。最後の装飾は、リテールとなる部分となりますが、これだけでもまた異なります。二重線なのか点線なのかによっても、微妙に異なってくるでしょう。最後の〆として、世界観や与える影響をより深くするためにも、手が抜けないポイントのひとつとなります。