企業だけではなく近年では個人でウェブサイトを立ち上げて商用利用し、収入源としている例もたくさん見られます。そのニーズの高さからもグラフィックデザイナーが人気の仕事になってきているのも事実です。しかし、ウェブサイトで収入をあげたり多数の人に閲覧してもらうためには、正しいプランによる構築が必要です。
ウェブサイトを構築する上で、まず重要なのはそのサイトのコンセプトをしっかりまとめることです。何をするためのサイトで、どういうことを目標にしているかを明確にしなければ、いくら大規模なサイトを構築しても閲覧者は増えません。企業が商品やサービスの宣伝・購買に使うのか、アーティストが自分の作品の展示に使うのかといった目的を明確にしましょう。
ウェブサイトを運用するのが個人であれ企業であれ、その構築方法は確立しておく必要があります。そのためには、構築に使用するソフトウェアは統一し、画像・音声等の加工手順はマニュアル化することが重要です。特に企業サイトの場合はこの構築方法の確立は大切です。なぜなら、ページや掲載されている画像によって作成方法がまちまちだと後でメンテナンスをする際にどのツールと手順でやったかがわからず、作業効率が悪くなるからです。作成担当者が代わる際にも引き継ぎが困難になるので注意したいところです。
ウェブサイトをデザインする上で留意しなければならないのは、そのサイトを閲覧する人の利便性を考えて設計するということです。たとえば、学術的な情報を公開するのであれば、閲覧者が求める情報にできるだけダイレクトに辿りつけるようにページの階層は浅くし、クリックやタップする回数を少なくする配慮が必要です。反対に、ある商品を販売するためのサイトであれば、いきなり購入ページを表示させたのでは説明不十分で購入意欲を引き出すことはできません。まずは商品の詳細を画像や音声で説明し魅力を伝えるページを挟むことが肝要です。どういう人が閲覧しに来るのかを熟慮することが大事です。
良いウェブサイトにするための最後のポイントは、常にメンテナンスを怠らないようにすることです。企業サイトであれば新商品や新サービスについての情報を追加することはもちろん、季節ごとにトップページや掲載商品の入れ替えを行うなど小まめな更新が必要です。定説となっている学説を掲載しているような場合も、近年発表された新情報などを随時付記していく気配りが重要です。情報はウェブサイトの宝なので、常に新しく正しい状態にしておくことが大切です。