アマチュアグラフィックデザイナーとして始めるためのアドバイス
アマチュアグラフィックデザイナーとして始めるためのアドバイスとして、「手を動かすこと」「プロの作品をたくさん見ること」「経験を積むこと」この3つが大切なポイントになります。

始め方の一つとして「手を動かすこと」。グラフィックデザイナーが使う主なソフトとしてフォトショップとイラストレーターがあります。この二つのソフトを使いこなすには最低でも三ヶ月ほどかかります。独学で学ぶか、美大やデザインの専門学校に通うかで若干習得期間は違うかもしれませんが、一日そこらで習得することはできません。グラフィックデザインを勉強する時に、まず本を買ったり、ネットで最低限できなければならないことを学ぶと思います。その際に、ひたすらソフトを触り、自分の手で動かすことが大切です。本や動画を見て一つ一つの機能を暗記するのではなく、例えば自分は今、雑誌にあるこのようなロゴを作りたい。その場合にどうすれば、このようなかっこいいものを作れるのか。機能をつらつらと覚えるというより、自分の作りたい物を作るために機能を覚えるといった考え方で勉強した方がやる気になり、早く機能を覚えることができます。実際、ソフトであまり必要としない機能も多数あるのでまず機能をひたすらに覚えるといったことはおすすめできません。
次に「プロの作品をたくさん見ること」。質の高いプロが作った作品はアマチュアデザイナーにとって、宝の宝庫です。まさに、お笑い芸人にとってはお笑いのネタの宝庫。文字の大きさや色使い、配置の仕方など、アマチュアデザイナーとは一線を置く芸術作品のようなものばかりです。そこから、デザインを学び、自分だったらこう表現できるな、ここの技術は私も真似できそうなど、得られることがだくさんあります。ネットには一流デザイナーが手掛けた作品を簡単に見つけることがあります。可能であれば生で見にいく方が良いです。例えば文字の大きさなど、ネットだといまいち想像しにくいですよね。実物を見ることでそれがどのくらいの大きさなのか把握できるので実物を見るようにしましょう。

次に、経験を積むこと。これは量をこなすということです。プロのデザイナーも昔はアマチュアデザイナーでした。たくさんの案件をこなすことで、プロのデザイナーになることができました。経験から、自分では発見できなかった相手からの客観的な意見をもらいます。ブラッシュアップの機会をもらうことになります。
アマとプロとの違いとして、「誰のためのデザインなのか考えられるか考えられないか」といったことが一つの違いです。自分がいくら満足のいくデザインをしても、誰にとってのデザインなのか考えることができていなデザインは単なる趣味で作った遊びのような物です。お仕事のデザインとして成り立たせるためには、利用する人や受信者にとってのデザインでなければなりません。そういった相手の立場を考えてデザインをできるというのがプロのデザイナーなのです。