ウェブデザイナーになる前に確認するべきことは、ウェブプログラミングの基礎を習得することです。特にウェブデザインではデザインの基礎を知っていたとしても、それをコーディングしなければ体現することは出来ません。最低限のHTMLとCSS、JavaScriptを習得することで複雑なアニメーションや透過処理、グラデーションなどを速やかにコーディングできるようになっておくことが重要です。近年ではウェブデザインというと、知識がなくても利用できるフレームワークを採用する方法もありますが、この方法では他のウェブデザイナーでも出来てしまうので、仕事にならないことが多くなります。

フレームワークに頼らず、フルスクラッチで開発が出来る水準までウェブプログラミングを習得しておくことが重要です。それから、色について知っておく必要があります。サイトを構成するレイアウトをプログラミングで学んだあとは、色彩について知っておかなければ、そのサイトに不適切な色彩を採用してしまい見栄えが悪くなってしまうからです。例えば、青は冷静さや集中などを意味しています。そのため、学習塾やシリアスな内容を掲載するサイトには良い印象を与えます。一方で赤は情熱や興奮、活力などを意味しているのです。
だから、冠婚葬祭や占いなどのサイトに赤色を使用することはあまり望ましくはありません。色の持つ意味に着目して、適切な色彩を設定できるようになりましょう。ウェブデザイナーはユーザーの使いやすさに着目することも重要です。例えば、JavaScriptのアラートが頻繁に表示されるサイトは非常に使い勝手が悪いです。フォーム入力の際にアラートが表示されてしまうと、入力時に煩わしく感じてしまいます。結果的にユーザーはフォームに個人情報を入力してカタログを取り寄せたり、商品を購入したりすることが無くなってしまいます。この問題を防ぐためには、フォームの付近に直接JavaScriptで警告文を表示させることです。こうすることで使いやすさをキープした状態で、ユーザーに必要事項を入力してもらうことが出来るようになります。
以上の点から、ウェブデザイナーとして仕事を行う前に、ウェブデザインの基礎であるプログラミングと色彩について、ユーザーの使いやすさを確認することが重要です。他にも画像の加工や修正などが出来るようになる必要もありますが、まずはサイトの作成について知っておく必要があります。